代表のつぶやきvol.002        「介護職とリハビリ職の連携効果について」

 

 

こんばんは!

 

変わる!介護の森です。

 

今日は「リハビリ職と介護職の連携の効果」について書かせていただきます。

 

先日の「あゆみよらnight!」でも連携の大切さが語られてきましたが、改めて振り返ってみたいと思います。

 

 

 


なぜリハビリ職と介護職の連携が大切なのか?

 

簡単に言うと3つの理由があります。 

 

①リハビリ職は専門知識・技術を用いて、ご利用者さまの身体機能の評価と機能向上・自立支援に向けたリハビリができる。

 

②介護職は生活を把握するプロフェッショナルで、ご利用者さまの生活状況、心理面を配慮しながらご利用者さまに合わせたケアができる。

 

③リハビリ職に関しては医療的な専門知識・技術はあるがご利用者さまと接する時間は少ない。

 介護職はご利用者さまと接する時間は多くあるものの、機能向上・自立支援に向けたケアが実施が難しい。

 

こうした理由があげられます。

 

例えば介護老人保健施設では短期集中リハビリテーション加算をとっていない場合は週2回20分ほどしかリハビリ専門職による個別リハビリは受けられません。

 

そうなってくるとリハビリ職がご利用者さまに直接アプローチするだけでは限界があり、むしろ介護職の方に生活リハビリや残存機能を活かした介助法を指導し、全体で連携してご利用者さまの生活を支援していく必要があります。

 

リハビリ職はアセスメントを元にその方にあった生活リハビリの提案をすること。

介護職は毎日のご利用者さまの状態を把握していきながら生活リハビリの実施をしていくこと。

 

この役割分担が大切になってきます。


介護職×リハビリ職が生み出す連携効果

 

介護職とリハビリ職が連携することで様々な効果をもたらすことができますが、平成25年度に(株)三菱総合研究所が行った「リハビリテーション専門職と介護職との連携に関する調査研究」では左記のような効果を示しています。

 

要約すると介護職とリハビリ職が連携することで、

 

①ご利用者さまの身体状態が改善(または悪化防止)した。

 

②介護職は以前よりご利用者さまに安善に関われるようになった。

 

③ご利用者の介護職・リハビリ専門職に対する評価が「非常に良い〜良い」と言われるようになった。

 

こんな効果がもたらされたようです。

 

介護職にとってある程度の経験を積まないと「この人にはどんな介助をしたらいいのだろう?」という不安感は常にあると思います。

 

そんな時にリハビリ専門職の方が安全かつ効果的な介助方法を指導できることで、介護職・ご利用者様の安心感の向上につながり、自信をもって生活援助・リハビリができます。

 

リハビリ専門職は生活リハビリや介助法の提案を、介護職はリハビリ専門職を信頼して実践していくことが大切になってきます。

http://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-12601000-Seisakutoukatsukan-Sanjikanshitsu_Shakaihoshoutantou/0000051731.pdfより引用
http://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-12601000-Seisakutoukatsukan-Sanjikanshitsu_Shakaihoshoutantou/0000051731.pdfより引用

自立支援はそれぞれを活かしてみんなで考える

 

今回の記事は「介護職とリハビリ職が連携することの効果」について書かせていただきました。

 

お互いの連携をしていく上で最終的に目指していきたいのはご利用者様の「自立支援」です。

 

「自立支援」を目指していく上で、お互いの役割・専門性を知っていき、みんなで考えて実践していくことがとても大切です。

 

お互いのコミュニケーションを大切にしていきながら、現場に臨んでいきましょう。

 

変わる!介護 森